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蜃気楼の教室

「蜃気楼の教室」電脳 不在証明
電脳 不在証明
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佐野がこう考えるのは実は深い理由があるのです。

『引用含む説明』
1時間~1時間半程の一本道ノベル。
立ち絵はありません。
選択肢なしのミステリー系サウンドノベル
蜃気楼のようにつかみ所のない、限りなく透明に近い存在感の少女。
彼女のようになりたかった少年の、切なくて不思議な物語。
ファンタジーの手法で描く異色の本格ミステリー。

『見所』
絵がない事をマイナスに感じない巧みな筆致。
無駄な文章がなく、サクサク読める。
二つの話が交互に進むので飽きにくい。
その二つの話が上手く絡み合う衝撃の真実。

こんな状況にいれば涙も零れます・・・。

☆文章とストーリーの完成度は秀抜
文章は他のゲームが比較にならない程の完成度です。何がすごいって、練り込まれたストーリーを展開するゲームは多いのだけど、たいていはうんざりする冗長な文章があったり、長文のわりにはわかりにくかったりするものなのですが、本作にはそれがありません。恐ろしい程に無駄な文章がなく、わかりやすく且つ丁寧に描写されているのです。おそらく作者さんは推敲を何度も何度もやったのでしょうね。この物語を作る事に対する真摯な態度はゲームに限らず、全ての作家さんが見習わなければならない美点だと思います。

※ネタバレ防止のため画面は加工済み。読み手に衝撃を与える一文です。

そしてストーリー。これもまた秀逸な出来栄えです。平行する二つのストーリーはどちらも面白く、ミステリー仕立てなので続きが気になる内容になっています。特に二つのストーリーがハッキリと交差する瞬間は素晴らしいです。一見無関係な複数のストーリーを平行させる手法自体はありがちでも、ここまで上手く交差させる演出はプロの作品でもなかなかお目にかかれません。絵がない事なんて殆ど気にならないので、中編の小説を読む感覚で楽しむのがよろしいかと思われます。

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