死神ちゃんR18
死神ちゃんR18椿丸
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生も死も無意味なのでしょうか?
『概要』
1時間ぐらいのノベルゲームです(おまけに鬼畜系18禁有り、本編はエロ無し)。
死んだほうがいいような人間とは?
人を傷つける権利とは?
鬱ありエロあり、テーマは重めですが短時間で読めるノベルです。
人間の黒い部分を描写してるので耐性の無い方はお控えください。
体験版ではなく完全版です。
エロシーンも全て閲覧可能です。
『見所』
キャラやエピソードの描写にリアリティがあります。
人間の黒い部分を生々しくえぐり出してます。
示唆に富む指摘が多いです。
生きる意味や死ぬ意味を考えさせられます。
希望を持つことが怖くなる時もあるのです。
☆傲慢人間へ贈るレクイエム
近年、無料のエロゲというのが増え始めてるようです。専用のサイトまで登場したのは驚きました。所詮無料のエロゲでしょ?と侮るなかれ。なかにはノベルパートが普通の全年齢ゲームより面白い作品があったりするのです。本作も無料エロゲでありながらキラリと光る面白さがありました。私が思う本作の最大の魅力はキャラやエピソードのリアリティですね。ファンタジーな設定なのに、キャラやエピソードがすごくリアルなんです。特に人間の黒い部分の描写が生々しく「こういう黒い人リアルにいるよねえ…」と思わされる事が多かったです。そのキャラやエピソードの生々しいリアリティが読み手をグイグイと物語へ引き込む事に成功してると感じました。ブラックな面も多いですが、キャラやエピソードは上手く作り込まれていて、特に最終話は面白かったので必見です。死神ちゃんのセリフはけっこう心に響いてきました。
これはけっこう面白い指摘で、この権利が有りか無しかで言えば大半の人は「無し」と答えると思いますが、実際はこの権利を使ってる人は少なくないと思われます。死神ちゃんがこの価値観にどう回答するかは本編で御確認ください。
本作は主人公が死神なだけあって物語の大半で死を扱ってますが、人間のエゴ(傲慢さ)についての描写も多かったです。作中でも触れられてますが、実はエゴ(傲慢さ)というのはある意味、幸福な死に方をする為の一つの道具でもあるんですよね。作中に提示されてる死生観というのは考え方として実際リアルにありますし。ただ、周囲が幸福かどうかは別問題であって、この辺もいろいろ示唆に富む内容となってます。扱う内容はブラックですが、死神ちゃんは厳しさと優しさを併せ持つ魅力的なキャラだったし読後感はなかなか良かったです。反面、おまけは完全な別ゲーとなっていて無慈悲な鬼畜系なので苦手な方は御注意ください(特に女性はおまけを読まないほうがいいかもしれません。120%男性向けの鬼畜系なので)。正直、読み手を選ぶクセの強い作品だと思うので人間の黒い部分の描写に耐性のない人や傲慢な人には向いてない作品だとも思います。…が、耐性があって人並みの謙虚さを備えてる人なら楽しめるとも思います。良くも悪くもブラックな、タイトル通り色んな意味でR18の作品です。
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